全トヨタ労連の支援を受け、愛知11区で6回連続当選している古本伸一郎さんが、衆院選に出馬しないことが関係者への取材で分かりました。

 古本さんはトヨタ自動車出身で、「全トヨタ労連」の支援を受け、愛知11区でこれまで6回連続で当選し、民主党政権下では財務大臣政務官を務めました。

 10月31日投開票の衆院選の出馬に向けて準備を進めていましたが、関係者への取材で、14日午前に開かれた全トヨタ労連の会合で、古本さんが出馬しないと伝えられたことが分かりました。

 全トヨタ労連は、カーボンニュートラルに向けて超党派での対応が必要とし、選挙区内に自民党の候補予定者がいる中で、古本さんの出馬は組合の方針と矛盾することから、不出馬が決まったということです。

 連合の中核をなす全トヨタ労連が自民党との対立を避けたことは、旧民主党系の強い愛知県内の他の選挙区にも今後波紋を拡げそうです。

 古本さんは14日午後6時から記者会見し、不出馬について説明する予定です。