
3年前に三重の県立高校の男子生徒が自殺したのはいじめが原因だとして、遺族が生徒4人と県に損害賠償を求めている裁判で、県と生徒3人は争う姿勢を示しました。
訴状などによりますと、三重の県立高校に通っていた当時1年の男子生徒(当時16)は、部活動の上級生ら4人からLINEで「カス」と書き込まれるなどのいじめを受け、2018年8月に自殺したということです。
遺族は、担任教師もいじめを把握していたにも関わらず対応を怠ったとして、県と当時の生徒4人に対し、慰謝料などおよそ7300万円を損害賠償を求めています。
津地裁で21日、第1回口頭弁論が開かれ、当時の生徒3人は答弁書で、LINEへの書き込みは認めたものの「いじめにはあたらない」と主張し、自殺との因果関係を否定しました。
また県側も「担任教師はいじめの兆候を把握していなかった」と主張し、いずれも請求の棄却を求め、争う姿勢を示しました。