24日、岐阜市で祖父と山登りに来ていた6歳の男の子が、一時行方不明になりました。捜索からおよそ7時間後に無事保護されましたが、一歩間違えると危険な状態でした。

<母親からの通報内容>
「おじいちゃんと山登りに行って、子どもが行方不明になった」

 24日午後2時ごろ、岐阜県警に入った母親からの一本の通報。岐阜市にある山、百々ヶ峰(どどがみね)のふもとにある「ながら川ふれあいの森」の駐車場で、子どもの行方が分からなくなったという内容でした。

 男の子が祖父と一緒に山登りを始めたのは24日午前11時頃。午後1時頃に山を下り、ふもとの駐車場に戻った時でした。

男の子の祖父:
「もう帰るばっかりだったので、後部座席に(孫を)乗せて、シートベルトもしておったんですけど。『ちょっと待っててね』と言ってトイレに入ったんですよ。出てきたらいなかった」

 祖父が男の子から目を離したのは約3分、そのわずかな間に男の子は行方不明にななりました。

 百々ヶ峰の標高は約400メートル、駐車場がある「ながら川ふれあいの森」は木々が生い茂った場所です。

 捜索活動は、警察と消防が30人態勢、さらにニュースを見て駆け付けたボランティアも捜索に参加しました。

 捜索開始からおよそ7時間後の午後9時すぎ、ボランティアの男性が山の中で座っている男の子を見つけ保護。

男の子を見つけたボランティア:
「寒さに耐えていたね。名前を呼びながら、そしたら元気な返事をしてくれたよ」

 当時の気温はおよそ15度。男の子が見つかった場所は、行方不明となった駐車場から西におよそ300mの山の中でした。

男の子を見つけたボランティア:
「普通の登山者でも入らない所、危険な状態の所。もうあと2〜3メートルで下へ落ちるような所だったからね」

 男の子は病院に救急搬送されましたが、ケガはなかったということです。