24日、愛知県豊田市の豊田スタジアムで行われた、Jリーグの名古屋グランパス対ヴィッセル神戸の試合で、2回目の「ワクチン・検査パッケージ」実証実験が行われました。前回よりも観客数制限を大幅に緩和、現地の様子を取材しました。

 24日、豊田スタジアムでのサッカーのJ1名古屋グランパス対ヴィッセル神戸の一戦。10月6日以来、2回目となる「ワクチン・検査パッケージ」の実証実験が行われました。

(リポート)
「前回8カ所あった受付窓口は、最大40カ所に増やされています」

 今回の実験では、10月11日までのワクチン「2回接種」か、試合前日まで3日以内の「陰性」証明提示を条件に、上限1万人の観客制限を緩和。追加のパッケージ席は前回の7倍以上となる1万3000席を用意し、8300席以上が売れたといい、受付ブースのスタッフの数を増やし対応していました。

観戦したサポーター:
「並んで受付に行ったら、1分かからないくらいでスムーズにできました」

 スタジアムの中にも変化が。前回はパッケージ席でも前後左右の間隔を1つ空けて座っていましたが…。

(リポート)
「ワクチン・検査パッケージの専用エリアです。3階と4階部分の合わせて6000席ある座席は、隣と間隔を空けることなく座ることができます」

 パッケージ席のうち、3階の一部と4階の約6000席では、座席間隔を空けずに座る連席が可能に。Jリーグでは初の試みです。

 マスクの着用義務はありますが、座席ではアルコールも含め飲食OK。一方、前回同様トイレや売店などのエリア分けはありませんでした。

 また、観客のマスク着用率や歓声などの応援スタイルは小型カメラで撮影。集めたデータは国に提供され、今後の大規模イベント開催に役立てられます。

 連席のパッケージ席で試合を見たサポーターは…。

観戦したサポーター:
「周りの席は埋まっている感じでパンパンなので、(証明が)ないとちょっと戸惑っちゃいますね」

「離れているよりも、みんな和気あいあいとした、会話を楽しみながら試合を楽しんでいるという形でした」

「少し怖いんですけど、ワクチンを接種した人しかいないので大丈夫かなという感じです」