宿泊療養施設からも衆院選に“一票”…新型コロナ療養中の人には「特例郵便投票」施設から出る事なく投票可能
新型コロナの宿泊療養施設は、感染者が減少傾向となり入所者は少ないものの、今も療養中の人はいます。日曜日には衆院選の投票日を迎えますが、外出ができない療養中の人の投票方法について取材しました。
名古屋市中村区・名古屋駅近くにあるビジネスホテル。2020年8月以降、軽症や無症状の新型コロナ患者を受け入れています。
宿泊療養施設として常に450室から500室を確保。第5波のピーク時には360人が入所していました。
看護師:
「ピーク時は休憩もなかなか取れず、夜遅くまでずっといるような感じでしたので、今は落ち着いてきてちょっとホッとしているところではあります」
感染状況が落ち着き療養者の数も減少。現在入所しているのは10人です。
第5波は乗り切りましたが、今も外出できない人がいます。今週日曜日に控える衆院選の投票日、投票所に行けない宿泊療養中の人は…。
(リポート)
「宿泊療養者は入所する際に、投票の請求書などが入ったセットを手渡されます。中にはマスクや手袋など感染対策のグッズも入っています」
療養者に渡されるというセット。「特例郵便投票」に使うものです。
郵便投票とは、その名の通り投票所に行けない有権者が郵送で投票する不在者投票の1つ。外出できない投票希望者本人が書類や投票用紙を記入後、職員を通じてポストに投函。施設から一歩も出ることなく投票ができます。
療養者にはマスクや手袋を着用して記入を求めるほか、記入した封筒はジッパー付きの袋に入れ消毒したうえで、投函するなど対策もとられています。
全ての人の生活に関わる大切な選挙。この施設では、希望があった人には「郵便投票」を案内しています。