10月31日はハロウィーンです。毎年、仮装した若者が集まる名古屋・栄の「オアシス21」では、新型コロナの感染対策のため、今年は施設の一部が閉鎖されることになりました。

 地下フロアの銀河の広場は、いわば「ハロウィーンの聖地」。仮装した若者が集まる場所でしたが、今年は…。

(リポート)
「名鉄栄町駅から名古屋・栄のオアシス21に続く通路には、『ハロウィーン関連イベントはありません』と赤い文字で強調したお知らせが出ています」

 名古屋市は10月31日のハロウィーン当日、オアシス21地下の「銀河の広場」と屋上部分の「水の宇宙船」を午後6時から翌朝まで閉鎖すると発表。

 地下街やほかの施設に続く6つの連絡通路は通常午後11時まで開いていますが、全てシャッターが下ります。さらに銀河の広場に続く階段も通れなくなります。

施設運営会社の近藤さん:
「18時になりますと、こちらのシャッターを下ろさせていただいて、皆さまここから出ていただくという形の対応になります」

 そう話すのは施設運営会社の近藤真魚さん。「閉鎖」という決断の背景には、去年のハロウィーンが影響しています。

(リポート・去年のハロウィーン時)
「午後7時半過ぎのオアシス21です。上から見下ろしますと、夕方とは比べものにならないくらいの人の数です」

 去年は入場規制など感染対策を講じましたが、結局多くの若者が詰めかける結果に。

施設運営会社の近藤さん:
「オアシス21ではハロウィンのイベント等は一切行っておりません。お客さまが自然に集まっている状況になります」

 今回の閉鎖で30の飲食店なども午後6時に閉店しますが、騒ぐ若者たちへの対応がなくなるため、ほとんどの店が好意的に受け止めているそうです。

 オアシス21にあるバスターミナルは、通常通り午前0時まで営業します。

施設運営会社の近藤さん:
「通常、バスターミナルをご利用のお客さまは、地下鉄栄駅から銀河の広場を通ってバスターミナルに上がっていただくんですけど、(31日は)4A階段から上がっていただいてバスターミナルをご利用いただく形になります」

「ハロウィーンでもステイホーム」。そんな強いメッセージが込められた今回の判断に利用者は…。

オアシス21の利用者:
「ハロウィーンだからやっぱり仮装する人って多いと思うので、対策をするのはいいのかなと思います」

「18時以降入れないんですよね。短期間ならいいかなと思いますけど」

「今年も家やなぁ。おうちハロウィーンですね」