三重県津市の病院で、12歳以上を対象としている新型コロナワクチンを、誤って11歳の女の子に接種していたことがわかりました。

 市によりますと10月22日、市内の病院で本来12歳以上を対象としている新型コロナのファイザー社製のワクチンを、誤って11歳の女の子に接種したということです。

 原因は、女の子の父親が自分の接種券を紛失し、本来届いていないはずの娘の接種券も一緒に紛失したと勘違いして、保健センターに2人分の接種券を再発行するよう依頼したためと市は説明しています。

 市の職員は女の子の年齢を確認せずに接種券を発行し、病院も女の子が市の発行した接種券を持参していたため、12歳以上と思いこんだということです。

 女の子の父親は、ワクチン接種の対象が12歳以上であることを知りませんでした。

 28日に病院から市に送られてきた予診票の確認をしていたところ、女の子年齢が11歳だったことに気付いたということです。

 今のところ、女の子に健康被害は確認されていません。

 日本では予防接種法に基づき、ファイザー社製ワクチンの接種対象は12歳以上で、津市では12歳を迎えた翌月に接種券を発送していて、女の子の接種券も発送する準備がされていたということです。

 市は今後はより細かくチェックしミスがないように徹底し、女の子の経過観察も続けていくと説明しています。