立浪ドラゴンズが4日、秋季キャンプで始動しました。

 秋季キャンプ初日の11月4日、立浪和義新監督(52)はスーツで球場入り。

立浪新監督:
「一番若い選手が伸びる大切な時期だと思うので、しっかりやってきたいなと思っています」

 リーグ5位から這い上がる来シーズンに向け、大切な秋季キャンプ。立浪監督は就任会見で、選手に向けてこんなお願いをしていました。

立浪新監督:
「今の時代にあまり規制をかけるということは良くないことかもしれませんが、スポーツ選手はスポーツマンらしく、髪形にしてもそういったことを含めて、キチっとした形でスタートしようかなと思っています」

 プレーの前に、まずは身だしなみや取り組む姿勢を変えることから。「茶髪、長髪、ヒゲ」について禁止を宣言。

 立浪監督の宣言通り、選手全員「黒髪・短髪」でグラウンドに集合。ヒゲがトレードマークで、「マスター」の愛称が定着していた阿部寿樹選手も、きれいさっぱり剃り落としていました。

 特に気合が入っていたのが、中継ぎでチームを支える福敬登投手。今シーズンは襟足がちょっと長めのヘアスタイルでしたが、まさかの「丸刈り」に。

福投手:
「野球をするにあたって僕自身の考えとしては髪形は関係ないと思っているので、僕は『長髪が2年間続いたので坊主にした』という意思だけです」

 そして、新たに着任した首脳陣が選手にあいさつ。

中村打撃コーチ:
「打撃部門で色んなことを聞いてきてください。なんでも教えます。なんとか打撃向上、勝てるように打線を上げていきます。よろしくお願いします」

 立浪監督のPL学園時代の同級生、片岡篤史2軍監督があいさつすると…。

片岡2軍監督:
「片岡です。よろしくお願いします」

立浪新監督:
「…それだけ!?」

片岡2軍監督:
「トークはもうちょっとしてから徐々に発揮していきますから、皆さんよろしく」

 立浪監督は選手たちに、「今日から新しい体制で来季に向けてスタートしますが、このキャンプの目的というのは個々のレベルアップ。来年の戦いは今日から始まっているので。今日からみんな気持ちいい挨拶ができるように」と挨拶。

 午後からはユニフォームに袖を通し、さっそく若手選手を中心に指導した立浪監督。今シーズン、打率・ホームラン数・得点数の3部門でリーグ最下位と、深刻な打撃不振に終わったドラゴンズ。「強竜打線復活」を誓います。

立浪新監督:
「今までと違った雰囲気があるかどうか分からないですけど、今日スタートするというところで、心も体ももう1回ゼロの状態から取り組むという意味では、良いスタートになったんじゃないかと思っています。とにかく1人でも2人でも来年の春、そして来シーズンに向けて、楽しみだなと思える選手を多く出すことです」