AI予測を用いた分析の専門家、名古屋工業大学・平田晃正教授は「3回目接種」の必要性について研究データを公表しています。

 平田教授は10月時点の研究データで、3回目接種を「進めた場合」と「進めない場合」の感染予防効果=ワクチンの有効性と、東京での新規感染者数の推移をAIで予測していました。

 3回目接種を「進めなかった場合」は、ワクチンの有効性は低下し続け、2022年4月には感染が爆発した2021年の第5波の頃よりも低い水準になるとみられています。

 3回目接種を「進めた場合」は、ワクチンの有効性はほぼ落ちることなく保つことができるとしています。

 これを感染者数の推移の予測と照らし合わせてみると、仮に年末年始にかけて「第6波」が来ても、ピークの高さを抑えたり、より早いタイミングで感染者数を減らしたりすることができると分析しています。

 こうしたAIの予測から、平田教授は「3回目接種は必要だ」と話しています。

 最後に、平田教授は「愛知県民は休みになると感染が広がる」とも指摘しました。これはAIの予測ではありませんが、実際に7月の4連休や8月のお盆の時期に、愛知県では東京や大阪と比べて感染者数が増えたというデータがあるということです。