23日午後、三重県で近鉄の特急電車の扉が1センチほど開いたまま走行し、国の運輸安全委員会が「重大インシデント」に認定しました。

 23日午後7時ごろ、近鉄名古屋駅発=大阪難波駅行きの特急「アーバンライナー」が伊勢朝日駅を通過する際、最後尾の車両の1か所の扉がおよそ1センチ空いているのを車掌が見つけました。

 扉は車掌がすぐに手で閉め、ケガ人はいませんでした。

 近鉄によりますと、扉を動かす鉄製の部品が破断していたことが原因で、隙間に手を入れて引っ張れば扉を開けることができ、乗客が転落する恐れもあったということです。

 鉄製の部品は、溶接が不十分だった可能性があると説明しています。

 国の運輸安全委員会は「重大インシデント」に認定し、現地に調査官を派遣し、原因を調べています。