区役所の職員を騙る男から医療費の還付金があるとのウソの電話があり、名古屋市昭和区の40代の女性が現金およそ197万円をだまし取られました。

 警察によりますと、名古屋市昭和区に住む40代の女性の自宅に、22日から25日にかけて区役所職員を名乗る男から複数回にわたり、「累積医療費が23000円くらい返ってきます」「緑色の封筒は届いていませんか」「金融機関のATMに行って電話をください。操作方法を説明します」などと電話がありました。

 女性は25日に千種区のATMで、電話で男の指示に従って2回合わせておよそ197万円を指定された口座に振り込んだということです。

 2回目の振り込みボタンを押した際、女性は「なぜ振り込んでいるのか」と違和感を覚え、帰宅して家族に相談したところ、詐欺と気付いたということです。

 女性が使ったATMは電話の男に指定され、無人でした。昭和署管内では11月に入って還付金詐欺の被害が2件あったほか、詐欺とみられる電話も相次いでいるということで、注意を呼びかけています。