Jリーグ・名古屋グランパスで活躍した小倉隆史さんが監督を務めている地域密着のクラブが、ひのき舞台へ登るための第一歩に臨みました。

 小倉隆史監督が率いるFCイセシマが先週、チームの将来を左右する大一番に臨みました。

 名古屋グランパスでストライカー、GM、監督も務めた小倉隆史さん。しかし、失意の退団後に故郷の三重県に戻り、いま地域リーグのFCイセシマで監督を務めています。

 その悲願はJFL昇格。J1から数えて5部にあたる“地域リーグ”に所属するFCイセシマ。

 全国地域サッカーチャンピオンズリーグの最終戦で引き分け以上なら、全国リーグ・JFLとの入れ替え戦に進出します。

 最終戦の相手は「おこしやす京都AC」。

 これまで5試合連続無失点と鉄壁の守備を誇る”FCイセシマ”。再三のピンチをキーパーの好セーブで守ります。

小倉監督:
「やっぱりこの負けないというか、まず守備が硬いというのは確実なので」

 その後もおこしやす京都の猛攻が続きますが、0対0の引き分けでJFLとの入れ替え戦の出場権を手にしました。

小倉監督:
「(応援が)本当にすごく選手たちの後押しになったでしょうし。でもまだもう1試合あるのでね、なんとか皆さんに良い報告ができるようにひとまずちょっと休んで、次をしっかり勝てるようにまた頑張りたいと思いますんで、応援していただけたらなと思います」

 FCイセシマは全国地域サッカーチャンピオンズリーグを2位で通過して、JFL昇格をかけた入替戦に出場します。入替戦の相手チームと日程は6日に決まります。

 JFLのすぐ上はJリーグの「J3」。クリアしなくてはいけない条件はありますが、FCイセシマがJリーグに参入して、将来は小倉監督が古巣グランパスと対戦するのか。夢は膨らみます。