22日、国内で初めてオミクロン株の市中感染が大阪で確認されました。そして23日は、京都でも市中感染とみられる感染が判明しています。

 時間の問題とみられていたオミクロン株の国内流入。「第6波」への備えを進める現場では警戒感が高まっています。

 23日、三重県津市の臨時応急処置施設、いわゆる「酸素ステーション」で行われた患者の受け入れ訓練。

 第6波の到来で病床がひっ迫する事態を想定し、医師や看護師らが酸素投与が必要な患者を車いすでベッドまで運び、血液中の酸素濃度をはかるなど手順を確認しました。

 感染状況が落ち着いているうちに進む「第6波」への備え。しかし、国内では懸念されていた事態が発生しました。

 22日、大阪府内に住む家族3人に感染が確認されたオミクロン株。いずれも海外渡航歴はなく、全国で初となる「市中感染」とされています。

 23日には京都府でも、市中感染とみられるオミクロン株の陽性者が確認されたことが判明しました。

 時間の問題とみられていた国内への流入が現実に…。備えを進める医療現場も懸念を示します。

三重大学病院循環器内科の医師: 
「(オミクロン株は)重症化が少ないのではないかといわれていますが、実際にどういう風になっているかはまだ分からないので、しっかりとした準備・対応をすることが重要かなと思います」

 岐阜県内19の薬局では23日から、新型コロナの無料検査が始まりました。健康上の理由などでワクチンを打てない人が予約なしで受けることができます。

 今後、緊急事態宣言などが出された場合でも、接種や陰性証明の提示で会食の人数制限などが緩和される「ワクチン・検査パッケージ」でも活用できます。

 ただ、仮にオミクロン株に感染してもPCR検査などではわからず、判明するまでにはタイムラグが生じます。

 愛知県でも23日、新たにオミクロン株の濃厚接触者が74人確認されたことが判明し、県内在住の濃厚接触者の累計は276人となり、大村知事が改めて強い警戒感を示しました。

大村愛知県知事:
「ようやく第5波が収束して、これから経済会を回していこうという時に、新しい変異株が入ってくる、広がっていくということは大変な脅威だと思っております。なので引き続き緊張感もって、警戒を怠らずにしっかり対応していく」