愛知県弥富市の中学校で起きた生徒同士での殺人事件で、再発防止に向け、市の第三者委員会の初会合が開かれました。

弥富市の奥山教育長:
「安全・安心なはずの学校で起きました本件、このような事は二度と起こしてはいけません」

 27日午後2時からの初会合には、弁護士や臨床心理士など専門家が出席。冒頭、亡くなった生徒への黙とうが捧げられました。

 弥富市内の中学校では11月、中学3年の男子生徒が同学年の男子生徒を刃物で刺して殺害する事件が起き、逮捕された生徒は、警察の調べに「嫌なことが続いていた」などと供述していました。

 会合では遺族の意向を踏まえ、いじめがあったかの調査ではなく、主に再発防止策について検証を進める方針などが確認されました。

第三者委員会の福谷委員長:
「何かこれを事前に予防できる手立てがなかったのか、あるいは事後対応としてはどうだったのかというところの検討を元に、再発防止を考えていくことを目的としております」

 第三者委員会では今後、中学校の生徒への聞き取りは行わず、教職員へのヒアリング調査などを検討していて、次回は1月12日に開かれる予定です。