新型コロナウイルスの感染拡大は今週も続く見通しで、愛知県の大村知事は31日、「今週半ばにも緊急事態宣言を出すことも視野に対応すべきだ」と改めて危機感を示しました。

大村愛知県知事:
「今週半ば以降にも、緊急事態宣言の発動を視野に入れて対応していくべきではないか。(飲食店に)ご協力をお願いしたいと、やった方が効果はあると」

 31日朝の会見で「緊急事態宣言」に言及した愛知県の大村知事。今の感染状況が続けば、今週半ばにも緊急事態宣言を出し、飲食店の酒類提供停止など、より強い規制に踏み切ることも視野に入れて対応する必要性を示しました。

 31日、月曜日では過去最多の3982人の新規感染者が確認された愛知県。入院患者数は30日時点で626人となり、医療提供体制も県の指標で「厳重警戒」に達しています。

 大村知事は宣言を要請する場合は、首都圏・関西圏とも足並みを揃えたいとしていますが、東京都の宣言発令について報道陣に問われた岸田総理は「少なくとも現時点においては、緊急事態宣言の発出は国としては検討はしておりません」と否定しています。

「まん延防止措置」の効果も踏まえて、総合的に判断する意向を示しました。

 大村知事は31日午後の会見で「どういう形でこの事態を抑えていくのかと問われますよね。(首相に)問いただしてください。大都市圏域が過去最多をどんどん更新していくとなったときにどうするのかと」と不満をあらわにし、引き続き、宣言の必要性を訴えるとともに、ワクチンの3回目接種を加速させていく考えを示しました。