北京五輪のフィギュアスケート日本代表、宇野昌磨選手は前回、平昌の銀メダルに続き、今回もメダルが期待されています。宇野選手の恩師の山田満知子コーチに話を伺いました。

 平昌で金・銀のメダルを獲得した日本フィギュア界。しかし今回、日本代表に大きな壁があります。

 アメリカ代表のネイサン・チェン選手は、情熱的でクールな表現力で、世界選手権を三連覇しています。

山田コーチ:
「無駄な動きがないというか、ジャンプにしても確実にコツコツとキチキチっとしていて、あんまり失敗をしたり無駄な力を使わなきゃいけないような滑りをしないのでね」

 と、ベタ褒めです。しかし、ネイサン選手は前回の平昌オリンピックでは、ショートで全てのジャンプでミスをし、17位と低迷しました。

山田コーチ:
「前のことがあるのでね、結局、無理をして成功すれば大きいけど、成功しなかったときはドドドっと。どこまでネイサンがオリンピックに挑戦するのか、最悪の結果になるのを恐れて程々にしていくのか」

 オリンピックというプレッシャーの壁。そして、日本代表については…。

山田コーチ:
「やっぱりゆづ君(羽生選手)に勝ってもらいたいわ。男子は結構いいところに行くでしょう」

 そして、愛弟子の宇野選手には…。

山田コーチ:
「彼はとりあえず今、その2人にするとちょっと点数的にも下かなと思うので、失敗は許されないわね、彼は。今の持っているものを十分発揮すれば、魅力あるプログラムですので、彼のも。だから十分戦うことはできます」

 そして、名古屋出身の河辺愛菜選手が初出場する女子。注目は、ロシアオリンピック委員会の10代の3選手です。中でも15歳のワリエワ選手は、三度も歴代最高得点を塗り替えた圧倒的女王です。

 北京での初練習から連続で4回転ジャンプを成功しました。

山田コーチ:
「もう、一緒の競技で戦っているという風には私たちは考えないようにしています。もう別格」

【フィギュアスケート個人戦のスケジュール】
8日午前10:15 男子シングル・ショート
10日午前10:30 男子シングル・フリー
15日午後7:00 女子シングル・ショート
17日午後7:00 女子シングル・フリー
(日本時間・北京五輪公式サイトより)