新型コロナワクチンの3回目接種が進む中、愛知県の大規模接種会場では、企業単位で予約を受け付ける「企業枠」での接種が始まっています。

 名古屋市に本社を置く専門商社「豊島」。

豊島・人事部の副部長:
「仕事の途中で、今からワクチン接種に大規模会場の方に参ります」

 10日、社員が向かったのは、ワクチンの大規模接種が進む名古屋空港ターミナルビル。県の「企業枠」接種を受けるためです。

 企業枠とは、50人以上の希望者がいる県内の企業・団体から、大規模接種の予約をまとめて受け付ける愛知県独自の接種制度。2回目から6カ月が経過していれば、市町村からの接種券が届いていなくても3回目接種が受けられる仕組みです。

豊島・人事部の副部長:
「これが接種リストなんですけども、同じ部署が重ならないように、事業継続の観点からも同じ部署で集団的に休まれると支障がありますので。社員の安全と安心ですので、一つのよりどころになるのではないかと思っていまして、以前から速やかに進められたらいいなと」

 2回目までは職域接種を実施していた豊島。3回目接種では開始時期が遅いことや申請に必要な希望者が集まらず、企業枠を活用することにしました。

 これまで本社勤務の社員ら194人分を申請し、10日は30人ほどが接種を終えました。

接種を受けた社員:
「早めにやらせてもらえて非常にありがたいです。子供も家族もいますので、まずは自分がっていう思いが強かったです」

接種を受けた別の社員:
「3回目接種できたことで、また仕事の方もバリバリやっていきたいなと思っています」

 愛知県によると、9日時点で県内18の企業などが申請しているこの企業枠接種。今後も希望を募り、3回目接種を加速させたいとしています。