北京五輪の男子フィギュアでは、宇野昌磨選手が銅メダル、鍵山勇真選手が銀メダルを獲得しました。伊藤みどりさん、浅田真央さん、そして宇野昌磨選手を育てたフィギュア界の名指導者、山田満知子コーチに日本人選手の演技について伺いました。

 2021年末の全日本フィギュアでは3位だった鍵山選手。約1か月で何が変わったのでしょうか。

山田コーチ:
「もう完成度はハンパじゃない。テクニックが凄いね。加点もすごいでしょ、彼のジャンプっていうのは。形から理想通りですから、みんなが見事と思ってもプラスをつけていくしかないようなジャンプ」

 平昌五輪で銀メダルだった宇野選手については…。

山田コーチ:
「すごいよ、すごいと思う。今のプレッシャー重圧の中で、ユヅは捨て身で頑張れた。彼は捨て身じゃなくて、何とか守っていかなければならないっていう一番つらい立場に置かれた状況だったような気がする」

 最後に、4位となった羽生選手については…。

山田コーチ:
「ショートがあんなふうになってしまったので、(4回転アクセルを)もう入れるしかない、なんとしてでも。アクセルは自分の思う方向にある程度行ったので、納得はしていたと思いますよ。ネイサンもその前のオリンピックは散々だったでしょ。今度はすごくいいじゃないですか。だからもう一回羽生君も頑張るのか、これだけアクセルも跳びかけてきていると、絶対続けたいと思う、私」