リニア中央新幹線の工事現場でまた事故がありました。JR東海は、愛知県春日井市のトンネル内で3月1日、コンクリートがはがれ落ちて男性作業員1人が肋骨を折るケガをしたと発表しました。

 JR東海によりますと、3月1日午後4時半ごろ、春日井市西尾町のリニア中央新幹線「西尾工区」のトンネル内で、発破作業をした後に吹き付けたコンクリートが剥がれ、およそ7メートル下に落下しました。

 落下したコンクリートは、トンネル内で作業にあたっていた40代の男性作業員の右肩に当たり、作業員は右の肋骨を骨折するなどのケガをしました。

 リニア中央新幹線の工事をめぐっては、2021年10月に岐阜県中津川市の瀬戸トンネルで男性作業員が2人死傷する事故があったほか、11月には長野県豊丘村でも作業員1人がケガをしています。

 JR東海は現在、西尾工区の工事を中断していて、「事故原因を究明し対策を講じた上で再開したい」としています。

※画像はJR東海提供