「まん延防止措置」は今月21日の期限で解除される見通しですが、今後の感染動向や第7波は来るのかなどについて、AI=人工知能による分析で専門家が予測しました。

 AIを用いて新型コロナの感染者数を予測する研究に取り組む名古屋工業大学の平田晃正教授は現在の第6波の状況について、次のように分析します。

平田教授:
「かなりの方が感染されたということ、それに加えてワクチンの接種が進んでいますので、下降フェーズに入っていると考えています」

 愛知県では21日にもまん延防止が解除される見通しですが、その後も減少傾向は続くのでしょうか。

 平田教授による最新のAI予測では、解除後に2021年並みの人流だった場合、4月末には県内の1日の感染者数が1400人程度まで減少するとしています。

 一方、平田教授が警鐘を鳴らすのが…。

平田教授:
「まん延防止措置がなくなったからといって、リスク行動をとっていいというわけではありません。リスク行動を慎みながら行動しなければ、高止まりの可能性が出てきてしまいます」

 平田教授は、まん延防止解除後のもう一つのパターンも予測していました。人流が増えた場合には現在の減少傾向が止まり、4月末でも2600人程度の高止まりが続くとしています。

平田教授:
「年度末というのは歓送迎会であったり、今週末は3連休ということもあって、過去のデータからみても非常に人の動きが激しくなる時期になっています。そのため非常に再拡大しやすいと」

 ただし平田教授は、まん延防止解除後のこうした人の動きが第7波につながることはないとみています。平田教授は「第7波というよりも高止まりの可能性。ワクチン接種が進んでいるので急拡大は考えにくい」と話しています。