ウクライナのゼレンスキー大統領が、日本の国会でオンライン演説します。三重県に暮らすウクライナ出身の女性に、スピーチに期待することを聞きました。

 ウクライナ出身のポノマリョヴァ・アンナさん(34)。日本人の夫と3歳の娘と一緒に、三重県四日市市で暮らしています。

 アンナさんの父・アレクサンドルさんと母・ルボブさん、そして祖母もまだウクライナにいて、ロシア国境近くの故郷スムイから中部のポルタヴァに移動しました。

 現地は空襲と隣り合わせの日常…。最近では電波がうまく繋がらないこともありますが、アンナさんは毎日両親と連絡をとっています。

 23日、日本の国会で演説するゼレンスキー大統領にアンナさんが期待することを聞くと、まず「ウクライナの厳しい現状を詳しく伝えてほしい」と話しました。

アンナさん:
「死者数は増えているし、破壊される建物や家も増えています。戦争が終わるまで、この数はもっともっと増え続けます」

 そして、日本政府にも母国への支援を望んでいます。

アンナさん:
「日本に戦車や銃の支援を求めることはできません。でも、それができないなら資金を提供してほしいです。支援にはたくさんのステップがあるので、1つ目ができなければ2つ目、2つ目ができなければその次の支援をしてほしいです」

 今も戦禍の中残る両親と祖母…。2年もの間、会えていないというアンナさん。願うのは、一刻も早い平和の訪れです。

アンナさん:
「何度でも言いますが、戦争を止めてほしいです。(戦争が終わったら)ウクライナに行きたいです。家族や親戚、友達に会いたいです」