名古屋市千種区の名古屋大学で25日、卒業式が行われました。キャンパスライフの半分をマスク越しに過ごした学生たち、最後の日に思うことを聞きました。

 卒業式を迎え、晴れ着姿で集まる名古屋大学の学生たち。

 式典は4回に分散。座席は間隔を空けています。リモート会場も設け、今年もウィズコロナの卒業式でした。

 4年間というキャンパスライフの半分をマスクで過ごし、時にそのキャンパスにも来られなかったことも。卒業の日を迎えた今、コロナに対し思うことは…。

卒業生ら:
「(学生生活の)楽しいところとかを遮られた部分が大きかった。(サークルの)合宿とかがこの2年間は中止になってしまって。なかなか合宿って大人になったら経験できない事だし」

「友達と会えなくて、勉強も自分1人でやらなきゃいけない状況が続いてたから、モチベーションを保ったりするのが大変でした」

「写真とかを見返す機会があったんですけど、コロナの期間になるとすごく写真が少ないので、ちょっと寂しさを感じました」

 授業にサークル、友人と過ごす何気ない日々。入学時に描いていた大学生活をコロナに邪魔されました。それでも、その息苦しい環境ですら未来のために…。

卒業生ら:
「全部オンライン授業だったので、何回も同じ授業を聞き直したりとかできて成績は上がりました」

「(就職先は)無形商材を扱う営業で。自分の時間が増えたことで就職活動にもより専念して取り組めて、そのおかげで自分のやりたいことが専門と全く違うことに気付けた」

「家の時間が増えてダイエットしたら10キロ近く落ちて。元はちょっとぽよぽよしてたので」

「工夫をしながら、いかにこの状況を受け入れて前に進むかを非常に考えさせられたので、新しい発見ができたかなと」

 コロナに挫けず前を向き、最後の思い出を胸に。新たな道に巣立ちました。