
様々な分野で長年尽力した人や団体を称える春の褒章。東海3県では66人と2つの団体が受章します。
東海3県で今年、春の褒章を受章するのは66人と2つの団体です。
黄綬褒章を受章する三重県度会町の表具師・藤原史紀さん(56)。寺院などにある100年以上前の掛け軸の修復を手がけています。
裏打ちされた和紙の張り替えなど繊細な手仕事が評価され、伊勢神宮の斎館では壁の修繕にも携わりました。
藤原さん:
「蘇らせるというとあれなんですけど、また後世まで代々使っていただけるように直させていただく。喜んでいただいて、また使っていただくというのが一番ありがたい」
掛け軸を飾る和室を備えた家庭も減る中、藤原さんは若手の表具師を集めて勉強会を開くなど、技術の継承にも力を入れています。
受章者へは5月以降、各県で伝達式が行われます。