旅行代金が割引になる「ブロック割」が、三重県でも始まりました。三重の観光地では、早速ブロック割を使って遊びに来た人もいる一方、「知らなかった」という人もいました。利用期間は5月31日までです。

 三重県鳥羽市の老舗旅館「戸田家」。

戸田家の加藤統括支配人:
「この高台に建つ嬉春亭の一番の見所は、この絶景の鳥羽独特の島々を見ながら小舟が行き交う姿を見られる。本当に旅の疲れを癒されるひと時でございます」

 美しい景色も楽しめる自慢の客室。このお部屋をまたおトクに利用できるようになりました。

 ゴールデンウィーク明けから再開した「みえ得トラベルクーポン」。コロナワクチンの3回接種か陰性証明の提示で、三重県内での宿泊など旅行代金が最大5000円割り引きされるほか、最大2000円のクーポンがもらえます。

 戸田家自慢の客室も、1泊2食付きで通常1人あたり2万7500円の宿泊代が2万2500円になります。

 戸田家では、このキャンペーンを利用した予約が15日時点で400件近くに。好調の背景にあるのは「対象者の拡大」です。

戸田家の寺田社長:
「県民割は去年もそうですし、非常にありがたい効果が出ています。(今回は)非常にエリアが広くなって、期待をしているというのが本音でございます」

 これまでは三重県民だけが対象だった「みえ得トラベルクーポン」。5月13日から、愛知や岐阜、静岡など東海地方だけでなく、奈良県や和歌山県、それに北陸地方も含め11県からの旅行客も割引を受けられる「ブロック割」になりました。

 このブロック割の予約も、受付開始からわずか4日で70件ほど入ってきているといいます。

戸田家の寺田社長:
「反響も非常に大きいので、非常にありがたいなと思っております。滋賀・奈良・和歌山の方からのお客さまが多くいらしてますので、その辺も期待をしております」

 取材した15日、割引を利用して他県から来た多くの旅行客が…。

石川県からの旅行客:
「伊勢神宮に行きたかったので、石川県の場合はこの前まで三重県は(割引に)入ってなかった。13日から三重県が入って、ラッキーという感じで」

奈良県からの旅行客:
「地域クーポンを使って赤福を買ったりとか、あらめ買ったりとかして帰りたいと思います」

 一方で、こんな人も…。

岐阜県からの旅行客:
「全く知らないです。三重県民が三重県に行った時はお得だよ、みたいな感じのキャンペーンだと勝手に思ってたんですけど。なにで知らせていただけたの?今日でも間に合うなら使いたいです」

愛知県からの旅行客:
「事前に知ってたらぜひ使いたかったですね。もし今度来る機会があれば、活用させてもらいたいと思います」

 みえ得トラベルクーポンの利用期間は、5月31日までとなっています。