愛知県豊田市の明治用水頭首工で、大規模な漏水が発生した事故で、トヨタ自動車はグループ会社の豊田自動織機の工場を一部稼働停止すると発表しました。

 愛知県豊田市の矢作川から用水を取り込む明治用水頭首工では17日、大規模な漏水が発生し、周辺地域に工業用水などを供給している安城浄水場で必要な量の水が確保できなくなっています。

 この影響でトヨタは一部の部品の供給が滞ることなどから、大府市にある豊田自動織機の長草工場で、昼間の稼働を停止すると発表しました。

 停止するのは、完成車の組み立てを行う2つのラインで、およそ600台の生産に影響が出るということです。

 トヨタは19日も状況を注視しながら、井戸水を活用し全工場で通常稼働をするとしています。

 東海農政局が仮設ポンプなどで対応していますが、復旧のめどは立っておらず、今後工業用水の供給が停止する見通しです。