名古屋市が、保育園の待機児童が9年連続でゼロになったと発表しました。しかし、いわゆる「隠れ待機児童」の問題は解消していません。

 名古屋市によりますと、4月1日時点で、市内の保育園の利用を申し込んだ子どものうち、国の基準に基づく待機児童数は9年連続でゼロでした。

 市は保育園の整備などで利用枠をおよそ1200人分増やしたり、区役所から保護者に園の情報を提供する職員を増やしたりしたことなどが効果を上げたと分析しています。

 その一方で、保育園の利用を希望しながら入園しなかった「未利用者」は767人に上ります。

 このうち35人は申込書に第6希望まで書いたにもかかわらず希望する園に入れなかったということで、「隠れ待機児童」の問題は依然として解消していません。