水際対策緩和で、海外からの外国人観光客の復活に期待が高まります。

 26日はオーストラリアから来た4人が、観光ツアーの実証事業として岐阜県の白川郷を訪れました。

 大きな茅葺屋根が特徴、日本の原風景とも言える美しい合掌造り集落。感染拡大前は外国人にも大人気だった「白川郷」に、オーストラリアから来た外国人旅行客の姿が。

 これまで受け入れを原則停止していた海外からの観光客受け入れ再開に向け、観光庁が行っている実証事業のツアー参加者です。

 24日から15組に分かれて行われ、白川郷に来たのはその1つ。6日間の日程で、岐阜県、石川県、長野県、山梨県の観光地をめぐり、感染対策をしているかや、訪問先で感染者が出た際の対応などを検証します。

 このツアーは人気の「和田家」を訪問。入り口で手指の消毒をして、屋外・屋内問わずマスク着用の感染対策で、白川郷の観光を楽しんでいました。

ツアーの参加者:
「いつもマスク・検温していたり、距離を保っていてとても快適です」

 コロナ禍前は大勢の外国人観光客が訪れた白川郷。いよいよ現実に見えてきた外国人の受け入れ再開、村の観光関係者は期待感を示します。

和田家の館長:
「日本で決められた感染対策のルールを守っていただきながら、みんなが安心してできる観光にしていけるとありがたいなと思っております」

土産店の人:
「(観光客は)たくさん買っていただけるのでありがたいですし、にぎやかになってくれると嬉しいですね」

 岐阜県へはオーストラリアのほか、ハワイとアメリカ本土からの3つのグループが訪問し、高山市や中津川市などを観光する予定です。