愛知県碧南市の畑で真夜中に怪しげな光。取材班が深夜の畑で目撃した光景は…。

(リポート)
「午前3時半です。真夜中の畑に怪しい光がみえます」

 カメラが捉えたのは、深夜の畑で明かりを灯す人影。“野菜泥棒”…ではなく、トウモロコシを収獲していた畑のオーナーの女性です。

畑のオーナーの女性:
「夜に糖分が上がるようなので、朝の一番おいしい時間に採りたい」

 栽培しているのは、甘くて生でも食べられるのが特徴の「味来(みらい)」という品種。

 トウモロコシはお日様が昇っている日中に実を太らせようと糖分を消費しますが、夜になるとその糖分を蓄積しようとします。甘みをたっぷり蓄えたトウモロコシの収穫は真夜中が一番というわけなのです。

 採れたてのトウモロコシの甘さを測ってみると、その糖度はなんと19.2度。穀物なのに一般的な果物よりも甘いんです。

畑のオーナーの女性:
「(朝早くは)だんだん(年を重ねると)つらくなりますけどね。皆さんにおいしいと言っていただけるのが私たちはうれしいことなので」

 午前8時前。収穫したばかりの甘いトウモロコシは碧南市内の産直市場にありました。午前9時に開店。お客さんの反応は…。

客:
「武豊町からわざわざここへ買いに来る。甘い、とっても甘い」

別の客:
「きょう孫が来るもんだから、ゆでてやろうかなと思って」

 山中さんの熱い思いで収穫されたトウモロコシ「味来」。碧南市の産直市場のほかオンラインショップでも販売されています。