三重県南伊勢町の町立病院に勤務していた男性職員が、病院の口座から約1億5000万円を着服していたことがわかりました。

 南伊勢町によりますと、町立南伊勢病院で会計を担当していた30代の男性職員は、病院に配属された2019年以降、患者の診療費など約1億5000万円を着服していました。

 6月になり、病院が昨年度の決算書類を確認したところ、口座から繰り返し、金が引き出されていたことなどが発覚しました。

 町などの聞き取りに、男性職員は着服を認め「アイドルのコンサートに使った」などと話していて、出勤停止の処分になっています。

 着服された金は返還されていないということで、町は男性職員を近く刑事告訴するとともに21日会見を開く予定です。