愛知県瀬戸市出身の藤井聡太五冠の活躍を受け、設営が進められていた「名古屋将棋対局場」が完成しました。

 5枚の銀屏風に、敷き詰められた畳。

 名古屋駅前の「ミッドランドスクエア」の25階、トヨタ自動車の会議室に、ついに「名古屋将棋対局場」が誕生しました。東京・大阪以外では初となる「常設」の対局場です。

 6月13日には、日本将棋連盟立ち合いのもと、畳を入れるなどの本格的な設営が始まり、20日にすべての作業が終了。中継用のカメラも最新のものを揃え、屏風などの調度品にもこだわりました。

日本将棋連盟の担当者:
「(屏風は)金か銀かの二択で迷ったんですけど、金だとあまりにもきらびやか過ぎるかなと思いましたので銀にしました。25階という立地ですかね。棋士がちょっと息抜きで外の景色を眺めたりですとか、ここから見る夜景は綺麗なんじゃないかなと」

 さらに将棋といえば…。

(リポート)
「パーティションで仕切られたこちらの休憩スペースで、対局者は昼食などをとることになります」

 気になるのは「勝負メシ」。

日本将棋連盟の担当者:
「現段階ですと、何種類かのお弁当を用意して、好きなものを対局者に選んでいただくという形になるかと思います」

 出前を注文するための準備が現状では整っておらず、当面は日本将棋連盟が用意する「弁当」だそうです。

 22日のこけら落としでは、順位戦の初戦が行われ藤井聡太五冠と佐藤康光九段、杉本昌隆八段と佐々木慎七段が対局します。