三重県では6月22日、新たに222人が新型コロナウイルスに感染したことがわかりました。感染者数は1週間前の人数を下回りましたが、19日以降、前週比での増減を繰り返しています。

 感染がわかったのは、10歳未満から90代までの222人です。内訳は津市が42人、松阪市が32人、桑名市が20人などとなっていて、半数以上の感染経路が今のところわかっていません。

 年代別では10歳未満が20.3%で、20代以下が49.1%を占めています。

 また、22日に公表された感染者のうち津市の30代から80代の女性6人は、同じ高齢者施設の職員などで、この施設での感染者はこれで21人になり、県はクラスターが発生している可能性があるとみて引き続き調べています。

 22日は80代の女性が4か月以上前の2月13日に亡くなっていたことが発表されました。県によりますと、女性は入所していた高齢者施設で感染判明後も療養していましたが、亡くなった際に施設から保健所に報告がなかったため、公表が遅れたということです。

 三重県の22日時点の入院患者は前日から1人増えて54人で、病床使用率は11.7%に上がりました。

 自宅療養者数は前日から105人増え1128人です。

 また、県は今年1月19日から5月4日までに陽性が判明した10歳未満から40代の患者7人が、公表されていなかったことを明らかにしました。

 5月23日に療養期間を終えた患者の家族が、新型コロナに感染した際の保険金請求で必要になる「療養期間通知書」が届かないと保健所に問い合わせがあり、県が調べて発覚したということです。

 医療機関から陽性患者の報告を受けた保健所の集計ミスや認識不足などが主な原因ということで、県は公表が漏れた7人全員を22日の感染者に含めて発表しています。