東海地方でも暑い日が続いていますが、幼稚園や公園で、園や親が行っている子供の熱中症対策について取材しました。

 29日も暑かった東海地方。各地の最高気温は名古屋で37.5℃、岐阜県多治見市で38.2℃など、実に24の地点で6月の観測史上最高の暑さを記録しました。

 気象庁などは29日、愛知と三重に今年初となる熱中症警戒アラートを発表。「危険な暑さ」への対策を呼びかけました。

 そんな暑い中でも元気よく登園する幼稚園児たち。子供たちが安全に過ごせるように、幼稚園でも熱中症対策が取られていました。

 この幼稚園では、室内では原則マスクを着用。その分、25℃に設定したエアコン3台に加え、扇風機6台を動かしていました。

 毎週水曜日は体操の日。本来は屋外での運動ですが、危険な暑さの外の代わりに、マスクを外し換気された室内で体を動かします。

 こまめに先生が声をかけ、園児に水分補給を促していました。

名古屋柳城短期大学附属柳城幼稚園の園長:
「合言葉はゴクゴクゴク。子供たちって飲んでいるようで飲んでいなかったりするので。(水分が)足らなくなったら補給します」

 このほか、お弁当を涼しい場所で保管するなど、食中毒にも気を配っていました。

 一方…。

(リポート)
「午前10時すぎの川名公園です。普段は多くの親子連れが集まる場所ですが、人影はまばらです」

 普段は子供たちが元気に遊ぶ公園も人がまばら。

2歳児の母:
「水分補給をこまめにするくらいですかね」

0歳児と3歳児の母:
「これは中に保冷剤が入っているので、これを冷凍庫で凍らせて」

 お母さんたちが気を配る、子供の熱中症対策。

「暑い」と言葉にできない赤ちゃん向けに発売されているのが「空調抱っこひもカバー」。抱っこした赤ちゃんのお尻のあたりに扇風機がついています。

ダッドウェイの担当者:
「風が入ってお子さまの背中の後ろ側を伝って風が抜けてくれるので涼しくなるような仕組みになっています」

 さらに、ベビーカーに取り付けられる扇風機は、座面に座る赤ちゃんの背中に涼しい風が送り込まれます。扇風機はメッシュで覆われ、子供の指が巻き込まれる心配もありません。

ダッドウェイの担当者:
「ここ数年、やはりお出掛けに出られなかった時期が多かったと思い、ちょっとずつお出掛けされる方も多いので、しっかりとお子さまと一緒に暑さ対策をしながら楽しんでいただけたらなという風に思いますね」