熱中症で死亡の可能性も…市営住宅の閉め切った部屋に高齢の夫婦とみられる遺体 先週は5日間“猛暑日”続く
4日夜、名古屋市北区の市営住宅で、80代の夫婦とみられる遺体が見つかりました。現場の状況などから熱中症で死亡した可能性もあるとみられています。
<通報の内容>
「両親が亡くなっている」
4日午後11時過ぎ、名古屋市北区の市営東志賀荘の一室から入った110番通報。警察官が駆け付けると、この部屋に住む大鋸力さん(88)と、同居する妻とみられる80代くらいの女性が死亡していました。
通報したのは、離れて暮らす大鋸さんの次男。連絡が取れなかったため、部屋を訪れました。
(リポート)
「発見当時、玄関や窓には鍵が掛かっていたということです」
閉め切った状態だったという部屋。2人の遺体には目立った外傷はなく、腐敗が進んでいたということです。
近所の女性:
「10日くらい前に見たけど元気だったよ。買い物かどこかに行かれたんじゃないですか、買い物袋を持って(玄関を)ドンドン叩いてみえて、だぶん奥さんが中から鍵をかけてみえたのかもしれないね。今年は(大鋸さんが)組長さんだったんだけど、奥さんが体が弱かったものだからちょっと務まらなくなって、6月ぐらいに他の人に(組長を)やっていただいて」
10日ほど前には、元気な姿が目撃されていたという大鋸さん。2人の死因は特定されていませんが、その可能性として「熱中症」の疑いがあるとみられています。
名古屋市では先週、5日連続の猛暑日で厳しい暑さが続き、最高気温が38度を超える日もありました。7月4日の夜に次男が訪れた際、部屋のエアコンは動いていませんでした。
また大鋸さんには、突然意識を失うことがある「てんかん」の持病があったということで、警察は2人の死因を調べるとともに、女性の身元の確認を急いでいます。