名古屋市昭和区の小学校で、児童が顔の骨を折る大ケガをしたにもかかわらず、学校が救急車を呼ぶなどの対応をしていなかったことが分かりました。

 名古屋市教育委員会によりますと、昭和区の小学校で5日、教室で友達をおんぶして遊んでいた5年生の男子児童(10)が、転倒して顔を床に強く打ちつけました。

 男子児童は左目の痛みや「物が二重に見える」といった症状を訴え、嘔吐もしていましたが、養護教員(20代)は救急車を呼ばず、およそ30分後に学校に駆け付けた母親が119番通報したということです。

 男子児童は顔の骨を折って全治3か月の重傷です。緊急手術を受け、現在も入院しています。

 市教委は「救急搬送しなかったのは不適切な判断だった」として、学校へ指導するとともに、ガイドラインの見直しなども検討するということです。