「全国旅行支援」延期方針…街から落胆や嘆きの声 ホテル総支配人「待っている方がいて上積み期待していた」
観光を支援するため、7月にも始まる予定だった「全国旅行支援」について、政府はコロナ感染者の急拡大を受け、延期する方針を固めました。夏休みに旅行を考えていた人や宿泊施設はどう受け止めているのでしょうか。
遠方への旅行がお得に楽しめる政府の「全国旅行支援」。7月にもスタートする予定でしたが、感染者の急拡大を受け、政府は延期の方針を固めました。
街の人:
「涼しいので北海道とか、全然行っちゃいますね。(全国旅行支援が)あったほうが安くはなるので、延期はしてほしくなかったですね」
京都から来た家族:
「本当は県民割で行けるところに行きたいなって思ってたんですけど、子供が行きたいところあったので、それに合わせて名古屋に。割引は使えないけど来ました。もし(全国旅行支援)あったら使っていたと思います」
全国旅行支援を期待していた人や、もっと早くスタートして欲しかったという嘆きの声が聞かれました。
支援の恩恵を受ける立場の名古屋のホテルでは…。
名古屋マリオットアソシアホテルの総支配人:
「今のところキャンセル等は出てないんですけれども、やっぱり(キャンペーンを)待っていらっしゃる方がいて、その上積みを我々も期待していたんですけれども、そういったプラスアルファがちょっと今なくなったかなというような感じですよね」
このホテルの宿泊客は、およそ3割が関東や関西など、東海地方以外から訪れます。幸い予約のキャンセルはまだありませんが、戻りつつあった客がまた遠のいてしまわないか、気を揉んでいました。
そんな中、感染の急拡大を逆手に取り、遠出を控える家族に向けた新しいサービスを考えていました。およそ30種類のビュッフェが、7月21日からランチ・ディナーともに、小学生以下は半額に。近場の家族連れを取り込む戦略です。
名古屋マリオットアソシアホテルの総支配人:
「こういった状況ですので、遠出もできない。ホテルのこの空間をですね、感染対策もしっかりして使っていただければなという風に考えております」