様々な食品の値上がりが続く中、野菜や魚の価格がお手頃になってきています。今、買い時の食材は何なのか、名古屋のスーパーで探してきました。

 訪ねたのは、名古屋大須のスーパー「サノヤ」。円安に原材料高、さらに燃料高。物価の上昇が続く中、嬉しい値下げが…。

(リポート)
「こちらに山積みされたタマネギ、一時期はだいぶ値段が上がっていましたが、一転今は価格が落ち着いてきているということです」

 タマネギといえば一大産地・北海道の干ばつにより、2021年春から夏にかけて不作でした。そのため、5月には2021年の同じ時期の3倍近くにまで取引価格が上がり、このスーパーでも5月10日の価格は3玉で税込み323円でした。

 しかし28日は、淡路島産のタマネギが1玉増えた4玉で税込み280円。ピークの5月に比べると1玉あたり3割以上安くなっています。

サノヤ青果部の担当者:
「(先月から)淡路島産も出荷量的には順調ということで、それに伴って徐々に価格が安定してきているところです」

 8月には、一大産地の北海道産のタマネギが店頭に並び始め、今後の価格にも期待できそうです。ほかにも…。

サノヤ青果部の担当者:
「ジャガイモも今は比較的お値打ちに販売しております」

 長崎産のジャガイモは1袋600グラムで130円(税込み)。こちらも2021年の北海道の干ばつなどの影響で収穫量が減り、3月から5月頃にかけて値上がりしていましたが、その後順調に出荷量が回復。

 さらに、夏になり暑い日が続くと需要が落ちることもあり、今は例年並みの価格に落ち着いています。

 そして、茨城産のトウモロコシは1本税込み108円。今年は各地で生育が良く、例年よりも2割ほど安くなっています。

 野菜だけではありません。

サノヤ鮮魚部の担当者:
「今日は鹿児島のカツオなんですけれども、3割ぐらい安いと思いますよ」

 鹿児島産のカツオは100g当たり104円(税込)ほどで販売。福岡産のサバは100グラムあたり86円(税込)ほどになっています。

 カツオや大衆魚のアジの水揚げが各地で安定しているため、例年よりも3割ほど安い水準がこのまま秋口まで続きそうだと言います。

サノヤ鮮魚部の担当者:
「今ですとこのスルメイカ。夏のスルメイカは柔らかくておいしく食べられます」

 今が旬、石川県産のスルメイカは2杯で627円(税込)。冬に比べると3割ほど安い上、身も柔らくてよりおいしいといいます。

 物価上昇が続く中で見つけた今の時期のお値打ち食材。夏休み期間の食卓の味方にいかがでしょうか。