愛工大名電高校・岩瀬法樹投手が1回無失点

<全国高校野球選手権愛知大会準決勝 愛工大名電7-4愛知啓成(岡崎レッドダイヤモンドスタジアム)>

 7月28日、愛工大名電高校が愛知啓成高校を破り、2年連続で決勝進出を決めた。

 2点を追う3回から登板したのは、元中日ドラゴンズのレジェンド・岩瀬仁紀さんを父にもつ、右腕・岩瀬法樹(のりき)投手(3年)だ。

 初戦の3回戦・半田商業高校戦以来、今夏2度目の登板となったこの試合で、2番からの打線を11球で三者凡退に打ちとる好投をみせた。最速は140キロだった。

「登板前は緊張していましたが、いざマウンドに上がると、投げられることの嬉しさ、楽しさの方が勝った。大事な準決勝の舞台で、信頼されていると実感しながら投げることが出来て、今までで1番楽しい試合だった」と笑顔だった。

 自分の武器である球種はなにかと質問すると「前はスライダーでしたけど、今はどの球種も調子が良いので、全部の球種を武器に出来ています」と答えてくれた。

 昨年5月の練習中に右肩を負傷し、ようやく今年3月に投げられるようになったという右腕だが、今はもう万全の状態。

 父・仁紀さんとは、寮から一時帰宅の際に右肩の具合などの現状報告をすると明かす。「接骨院へ送迎してもらっていて、その車中では、野球のことや何気ない会話もします」と話してくれた。

 岩瀬投手にとって最後の夏の大会。怪我を乗り越え、全力投球する姿を決勝でもみられるか。決勝戦の相手は春の県大会王者・東邦高校。7月30日に岡崎レッドダイヤモンドスタジアムで行われる。

「東邦は春の県大会決勝で負けているので、リベンジしたい。絶対に勝つという気持ちで準備をしたい」