三重県桑名市出身の齊藤裕也さん(25)が奨励会の三段リーグを勝ち抜け、将棋のプロ棋士となりました。

 師匠は藤井聡太五冠の師匠で知られる杉本昌隆八段。杉本門下としては2人目のプロ棋士誕生です。

 齊藤さんは10日、東京で行われたプロ棋士の養成機関「奨励会」の三段リーグの最終戦を終え、通算13勝5敗で41人中2位となりました。

 齊藤さんはこれにより、四段に昇段。17歳で昇段を決めた香川県高松市出身の藤本渚さんとともにプロ入りが決まりました。

 齊藤さんは三重県桑名市出身、杉本八段に弟子入りし、10年前に奨励会に入会。初段から二段にかけてなかなか昇段できず、大学卒業の年齢に達した際、小中学生と指さなければならなかった時が一番辛かったといいます。

 しかし今年4月に三段に昇段すると「同年代が多かったので、そういう意味では他の三段よりは気楽に戦えた」といい、同門の藤井五冠と同じく三段リーグを1期で抜けることとなりました。

 奨励会時代、一番励まされたのは岐阜県出身の高田明浩四段だということで、「大阪や名古屋で研究会をたくさん開いて誘ってくれて、高田四段のおかげで昇段できた」と感謝の意を述べ、今後は「東海棋界に何かしらの形で貢献できればと思っています」と地元への思いを語りました。

 また、この日師匠の杉本八段は女流の白玲戦第3局に帯同していて、昇段を決めた齊藤さんに「仕事で確認できなかったけどおめでとう。忙しいからまた後で」と多忙ながらもメールを送っていたということです。