少年院に入っている男性に缶ビールを差し入れるなどした教官が懲戒処分を受けました。

 愛知県豊田市の愛知少年院によりますと、25歳の男性教官は2021年10月から2022年5月にかけ、少年院に入っている男性に対し、職員の巡回時間を伝えたほか、缶ビールやピザなどを複数回差し入れていました。

 また、男性が少年院を出た後に現金10万円を渡したほか、別の男性には自分のスマートフォンを貸して少年院で禁止されているSNSの閲覧をさせていました。

 名古屋矯正管区の聞き取りに対し、男性教官(25)は「反抗的な態度を取られ立場が逆転してしまい、要求を断れなかった」と話しています。

 愛知少年院は16日付けで停職6カ月の懲戒処分とし、男性教官は依願退職しました。