23日午後3時頃、三重県志摩市で撮影された映像。道路が茶色く濁った水で冠水し、反対車線との境界線も見えないほどです。

 別の志摩市内の映像では、視界が遮られるくらいの激しい雨が降り、車道と歩道の境目すら確認することができないほど冠水してしまっています。

 他にも、冠水でバスが動けなくなったとみられ立往生している様子も…。

 志摩市周辺では、午後2時半までの1時間におよそ120ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、気象台は「記録的短時間大雨情報」を発表しました。

 また、伊勢神宮内宮前のおはらい町沿いを流れる五十鈴川では、川沿いの道が歩けなくなるほど増水し濁流となっています。危険ですので川には近寄らないようにしてください。

 現在、鳥羽市と志摩市の全域、伊勢市楠部町の一部に、警戒レベル4の「避難指示」が出されています。

 台風15号は紀伊半島の南にあって、23日夜遅くから24日夕方にかけて、東海3県に最接近する見込みです。

 シルバーウィークの後半。またも東海3県にやってきた台風。

(リポート・伊良湖岬)
「午後1時半すぎです。空がかなり暗くなってきました。風が強くなってきて、音を立てるようになってきました。波が大きくうねっています」

 愛知県田原市の伊良湖岬。旅館も相次ぐ台風で予約はかなり少なめという中、接近に備えます。

恋路ケ浜黒潮の専務:
「連休なので、いつもだったら直前でもうちょっと予約が入ってくるんですけど、それ(予約数)がほとんど動いてないので台風の影響なのかなという感じです。この辺はいつも台風が直撃する地域なので、停電になった時の対策に関しては懐中電灯を用意したりとかはしてますね」

 家族連れで賑わうはずの名古屋の東山動物園も、人影はまばらです。

 午後にはさらに雨脚が強まり…。

(リポート)
「午後2時20分の名古屋駅前です。雨風共に強くなってきて、歩いている人たちも足早に、そして歩きづらそうに進んでいます」

 交通にも影響が出ています。JR紀勢線、参宮線、名松線は午後から終日の運休を決めています。

 また大雨のため、東海道新幹線や近鉄などの一部区間で運転を見合わせています。