名古屋市は8日午後、西部児童相談所で一時保護していた15歳の少女が、7日夜に死亡したと発表しました。3階のトイレの窓から転落したとみられています。

 名古屋市中川区の西部児童相談所。あおなみ線南荒子駅から300メートルほどの場所で、近くには中学校や高校があり静かな住宅街です。

 建物は3階建てとなっていて、少女は3階のトイレの窓から駐車場に転落したとみられています。

 トイレの窓は子供の体格で考えると比較的大きく、転落防止用の柵などは設けられていません。地上からは10メートル以上の高さがあると思われます。

 少女が転落した経緯もわかってきました。市の発表によりますと、少女は7日夜、児童相談所に着いてすぐ、男性職員に「トイレに行きたい」と申し出ました。

 なかなかトイレの中から出てこないため、呼び出された女性職員が中を確認しました。女性職員が鍵がかかった個室の仕切りを乗り越えて中を見ると、中に人はおらず、窓が開いていたということです。