名古屋市は名古屋城天守閣の木造復元計画について、車いすで利用できる小型の昇降機を導入する方針を決めました。

 導入される昇降機は、車いすの利用者と介助する人の2人が乗り込めるサイズで、天守閣の各階に設置し、1階ごとに乗り換えながら昇る形で検討を進めています。

 昇降装置を巡っては、これまでに障害者団体などがエレベーターの設置を求めていましたが、忠実な復元にこだわる河村市長が難色を示し、バリアフリー化の技術を公募した結果、今回の案が採用されました。

 しかし5日の会見で河村市長は、天守閣の3階以上には設置すべきでないとする独自の考えを示しました。

河村名古屋市長:
「やっぱり400年前の姿にすると。合理的配慮はせないかんので、1〜2階までだったら合理的配慮と十分言えるのではないかと」

 障害者団体などはこれまで最上階まで上がれるよう配慮を求めていて、市長の発言が議論を呼びそうです。