クミンやもち麦等ブレンドした“専用米”…米穀店が開発『カレーのための米』家庭のカレーが本格的な味わいに
三重県桑名市の米穀店が、カレーをおいしく食べるための専用の米を開発しました。
桑名市の多度大社前にある、創業明治4年(1871年)の「車久(くるまきゅう)米穀店」です。
店内には、三ツ星お米マイスターの店主が厳選した、全国各地の米が何種類も並んでいます。
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米だけでなく、テイクアウトメニューも充実していて、三重県産の玄米を桑名の米油で揚げた「揚げおにぎり」や、地元のもち米で作った玄米餅を米油で揚げた「玄米揚げウマ餅」などが人気です。
その車久米穀店が今回、新たにユニークな米を開発しました。
カレー専用の米です。普通の米と何が違うのか確かめようと袋から出してみると、何か混ざっています。
車久米穀店の石川さん:
「三重県産のお米を中心にして、もち麦とクミンをブレンドしました」
しっかりとした旨味があって粘り気が少なく、カレーと相性がいいという三重県産の米に、プチプチとした食感のもち麦、さらにカレーを本格的な味わいにするスパイスのクミンをブレンドしました。
石川さん:
「もうカレーを食べることだけを考えて作りました」
店主の石川さんは、奈良県のスープカレー専門店『カリー事変』監修のもと、家庭のカレーを本格的な味わいにする米を開発しました。
米と一緒にスパイスを炊くことで、炊きあがりの香りが一気にエキゾチックになるそうです。
石川さん:
「こちらは無洗米に仕上げてあります。水で洗っちゃうとクミンの香りが抜けてしまいますので、そのまま炊けるように仕上げてあります」
今回、カレー専用の米を作ろうと思った理由を尋ねました。
石川さん:
「お米も日本酒やワインのように食材に合わせて食べていただきたいなと」
車久米穀店では去年(2022年)、松阪牛のための米、伊勢海老のための米の販売を始めました。松阪牛と伊勢エビ、それぞれ強い旨味があるため、それに負けないよう大粒で食べ応えのある三重のブランド米「結びの神」を使用したところ、評判になりました。
今回第3弾として開発したカレー専用の米では、単に高級食材を高級な米で食べるのではなく、食材に合った米で食べることで、よりおいしく料理を味わえるように仕上げました。
石川さん:
「実は第4弾として、ちらし寿司に合う米というのを酢のメーカーさんと作らせていただいております」
「カレーのための米」は店頭販売などで購入できます。