
将棋の藤井聡太五冠、レジェンド・羽生善治九段との王将戦第1局も終盤に入りました。世紀の対決の行方は…。
成人の日の9日、各地で20歳を祝う式典が開かれる中、20歳の藤井聡太五冠は静岡県の掛川城で「世紀の対決」に臨んでいます。
藤井五冠に将棋界のレジェンド・羽生善治九段が挑む王将戦七番勝負の第1局。2日目の9日は羽生九段の封じ手が開かれ、対局が再開しました。
藤井五冠にとっては初防衛、羽生九段にとっては前人未到のタイトル100期がかかる注目の対決です。
7日は、羽生九段でも「初めて」だったというタイトル戦前の記者会見が行われました。

羽生九段:
「なかなかこれくらい(年齢が)離れてしまうと、タイトル戦という舞台では実現するのは難しいところもあるのかなと思っていました。ただ対戦があったということだけではあまり大きな意味は持たないと思っているので、それに伴った内容、中身のあるものを残していくということが大切なのではないかなと思っています」
藤井五冠:
「最近の羽生九段の将棋を見ていると、新しい感覚というのと、羽生九段ご自身の将棋観をうまくミックスさせて指されているのかなという印象を持っています。注目していただけるシリーズになると思うので、期待に応えられるような良い内容の将棋にできればと思っています」
20歳と52歳、世代を超えたスター同士の対決とあり、地元から熱烈な歓迎を受けた2人。その思いを受け取ったのか、将棋は中盤で高度な応酬が続き、中身の濃いものに。
現在、激しい終盤戦が繰り広げられ藤井五冠がリードしています。対局は夜までに決着がつく見通しです。
【動画で見る】藤井五冠にレジェンド羽生九段が挑む『王将戦』第1局2日目 激しい終盤戦に