コロナ禍の中、1月14日から大学入学共通テストが実施されますが、追加試験の対象となる体調不良の基準が少し緩和されました。

 2022年までは、37.5度以上の発熱・息苦しさ・強いだるさのうち、1つでも該当すれば追試で、これらに該当しなくても、味覚、嗅覚、せき、のどの痛みなどのうち、2つ以上該当する項目があれば本試験を受けることができず、追加試験を受験しなければなりませんでした。

 2023年の変更点です。

 37.5度以上の発熱は、38度以上に発熱の基準が緩和されています。発熱がなくても、呼吸障害、倦怠感が1つでもあれば、追試で受験することになります。

 またこれらの項目に該当しなくても、37.5度以上38度未満の発熱、せきの症状、のどの痛み、この3つの項目のうち2つが該当した場合、追試で受験することになっています。

 2023年まであった、味覚と嗅覚を問う項目は無くなりました。

 受験生が一番戸惑うと思われるのが、濃厚接触者になった場合です。

 保健所から濃厚接触者として健康観察や外出の自粛を要請された場合は、検査を受けられた場合は陰性で、かつ無症状であれば問い合わせ、大学に電話で連絡をしたうえで別室での受験が可能です。

 また、検査を受けられなかった場合であっても、無症状であれば別室での受験が可能だと入試センターは説明しています。