5日に渡辺明二冠との棋王戦第3局を終えた藤井聡太五冠ですが、師匠の杉本昌隆八段は、藤井五冠の最近の将棋を次のようにみています。

杉本昌隆八段:
「ここ数局を見ると、有利な将棋がいったん互角になるなど、やや安定感がない。半年前の方が隙が無かった。しかしそれは不調ではなく、得意だったものを捨てて新しいものを試しているのかもしれない。成長する前段階なのでは。まだ20才なので、またさらに変化しそう」

 完成されているようで、まだ伸びしろがありそうだということです。今後も対局が詰まっているので、私たちもその成長過程を見ることができるかもしれません。

 藤井五冠の今後ですが、8日は竜王戦を戦った広瀬章人八段とのプレーオフで、これに勝てば名人挑戦となります。

 さらに11日からは、タイトル100期を目指す羽生善治九段との王将戦第6局です。勝てば初防衛です。

 渡辺二冠との棋王戦第4局は19日に行われ、勝つと六冠達成となります。

【動画で見る】藤井五冠の最近の将棋は「やや安定感がない」師匠・杉本八段が見る愛弟子の現在地「成長する前段階なのでは」