野球の世界一を決めるWBCが開幕しました。王者奪還を目指す侍ジャパンは、9日午後7時から中国との初戦に臨みます。

 8日の会見で、栗山監督はこう語りました。

栗山監督:
「本当に大事なスタート。とにかく大谷翔平でいく、ただそれだけです」

 史上最強メンバーで挑む侍ジャパン。その初戦を託されたのは、栗山監督の愛弟子・大谷翔平選手です。WBCでも二刀流が実現します。

大谷翔平選手:
「WBCは初めてなので緊張するとは思いますけど、いつも通りの自分らしいプレーをしたいなと思っています。バッティングは何打席か立てたので状態も悪くないと思いますし、向こうではピッチングもしてきてブルペンも日本では入って、今日も少し投げて体の状態もすごくいいので、いつも通りの入りができれば十分に試合を作れるんじゃないかなと思っています」

 大谷選手をはじめ、ダルビッシュ投手やヌートバー選手などメジャーリーガーに期待が集まる中、中日ドラゴンズの若きエース・高橋宏斗投手や、愛知県愛西市出身、広島カープの栗林良吏投手など、東海地方ゆかりの選手も目が離せません。

 三重県尾鷲市出身で、2019年に阪神タイガースに入団した湯浅京己投手。独立リーグ出身で、球速150キロを超えるストレートと鋭く沈むフォークが持ち味です。

 ブレイクした昨シーズンは、59試合に登板し防御率1.09をマークしました。大舞台での活躍に期待が集まります。

湯浅投手:
「『世界一のために力を貸してくれませんか』って。びっくりしましたし、鳥肌が立ちました」

 尾鷲市役所では、中に入ると新聞記事のパネルも展示されていて、地元でも盛り上がりを見せていました。

尾鷲市職員:
「日本代表に選ばれたということだけでも、尾鷲市の職員として本当に誇りに思っております。三振で相手のバッターをなぎ倒していって、日本の勝利に貢献してくれたら」

 尾鷲市民からも期待する声が聞かれました。

尾鷲市民:
「尾鷲の星ですね、活躍するたびにワクワクドキドキさせてくれます。勝ちパターンで登場して、いつものように三者凡退で抑えてほしいです」

湯浅京己後援会の会長:
「日本代表として、そして尾鷲代表として、地元と日本を沸かせるようなアツアツな投球を期待しております」

 9日の初陣で迎え打つのは中国。3大会ぶりの優勝に向け、侍たちの熱い戦いが始まります。