マスクの着用が「個人の判断」に委ねられてから、4月13日で1カ月経ちました。マスクの着用に変化はあったのか、街や飲食店の様子を取材しました。

 通勤・通学などで多くの人が行きかう、名古屋の金山総合駅。

(リポート)
「通勤時間帯の金山駅です。見てみると、大半の方がマスクをしています。マスクをしていない人は本当にごくわずかで、見つけるのも難しいような感じです」

 マスク着用の個人判断から1カ月経ちましたが、13日朝もほとんどの人がマスクを着けていました。

女性:
「普段は外しています。こういう人混みの時だけ着けています」

別の女性:
「なかなか外せないと思う。習慣になっちゃっているから」

また別の女性:
「学校だと、周りの子が外していたら取っちゃうかな」

 マスク着用が習慣になり、周りの目が気になる様子。

 個人判断となった初日の3月13日の様子と比べても、多くの人がマスクを着けている状況にほとんど変化はみられませんでした。

 マスクを外している男性は、3月20日にこの場所を取材した時にもインタビューに応えてくれていました。

男性(3月20日):
「誰かが外していかないと、みんなも変わっていかないかなと思っているので」

 あれから3週間、周囲に変化はあったのか聞きました。

男性:
「(マスクを)しなくてもいいよ、してもいいよっていうのに対して、みんながちょっとずつ慣れているんじゃないかな。してなくても変な目で見られる感じはなくなってきている」

 世間の感覚も少しずつ変化がみられる中、マスクを外しているのは若者が多いようです。

男性:
「電車も外していますね。周りの人で若干まだ、マスクを外しているとこっちを見たりする人もいるんですけど、それでも自己判断かなというところで」

 夜の飲食店も取材しました。名古屋市中区錦の焼き鳥店「鳥勢」では、スタッフはマスク着用、パーティションもそのままですが…。

【動画で見る】“なし”は若者が多く…マスク着用『個人判断』から1ヶ月 世間の感覚には変化も「変な目では見られなく」

鳥勢の女将:
「コロナ禍は極力、大声(の制限)とかマスクの着用をお願いしていましたけど、規制が緩和されてからは何もしていないです」

 客へマスクの呼びかけはしないことに。宴会も増えてきました。

男性客:
「宴会戻ってきましたね。(マスクを)着けていつも打ち合わせしているんですけど、今日は外そうかなと。こういう顔してたんだなって。やっぱり外した方が距離も近くなりますね」

別の男性客:
「今までは(マスクを)していましたよ。いちいち外して飲んで、外して飲んでっていうのはなかなか大変というのもあるのと、表情が分かるのでいいかなと思います」

 5月8日からは、新型コロナは「5類」に引き下げへ。店はこの調子で完全にコロナ禍前の営業に戻ることを期待しています。

鳥勢の女将:
「去年と一昨年って、GWはキャンセルが相次いだ記憶があるので、やっぱり今年は違います。やっとですね。本当に本当に待ち望んでおりました」