大阪の関西将棋会館で17日、昇段者への免状授与式が行われ、愛知県西尾市出身の柵木幹太(ませぎ・かんた)四段が免状を受け取りました。

 17日、東京では「将棋大賞」の授賞式が行われ、藤井聡太六冠が最優秀棋士賞を受賞しましたが、大阪の関西将棋会館では昇段者への免状授与式があり、4月1日付でプロ棋士となった愛知県西尾市出身の柵木幹太四段が出席しました。

 柵木四段は3月の三段リーグで3位の成績を収め、次点2回で四段への昇段を決めていて、17日は同じくプロ入りを決めた兵庫県西宮市出身の森本才跳(もりもと・さいと)四段とともに、四段の免状を受け取りました。

 柵木四段は5歳の時に父親から将棋を教わり、2009年、小学6年生の時にプロ棋士の養成機関・奨励会に入会。

 2016年に三段に昇段しましたが、藤井六冠をはじめとした強敵らを相手に苦戦し、25歳の春、14期目となる三段リーグでプロ入りとなりました。

 プロ入りで2週間に1回あった奨励会に出席することがなくなるため、柵木四段は「ちょっと変わった気分。免状を頂いて四段になったなと改めて思います」と昇段の喜びを噛みしめていました。

 今は昇段のお祝いなどで忙しいという柵木四段。デビュー戦はまだ決まっていませんが「徐々に感覚を取り戻していきたい」と話していました。

【動画で見る】藤井六冠がプロ入り決めたリーグ戦で最下位…同じ愛知出身のプロ棋士・柵木新四段が誕生 25歳で苦労実る