中部電力子会社が、本来見てはいけない競争相手の顧客情報を不正に閲覧していた問題で、経済産業省の委員会から行政指導を受けました。

 中部電力ミライズとパワーグリッドの2社は17日、経産省の電力・ガス取引監視等委員会から再発防止のための業務改善勧告を受けました。

 電気の販売を担う「ミライズ」の社員らが、競争相手に当たる新電力の顧客情報37万件あまりを送配電を担う「パワーグリッド」のシステムを使って不正に閲覧していました。

 ミライズは「本来は閲覧してはならない新電力等のお客様の情報を閲覧・使用していたことについて、深くお詫び申し上げます」とコメントし、再発防止に取り組むとしています。

 同じように、不正に新電力の顧客情報を得て実際に営業に使うなどしていた関西電力など5社は、より重い業務改善命令の処分を受けています。

【動画で見る】競争相手の“新電力”の顧客情報37万件余りを不正に閲覧 中部電力の子会社2社に国の委員会から行政指導